演歌界のトップに君臨する都はるみ(63)と五木ひろし(63)が、2人で17都道府県を回る全国ツアーを行う。「な・か・よ・し~Good

 Friend~スペシャルオンステージ」で、1人でもツアーを満杯にできる2人の、1度限りの夢の競演となる。

 はるみは「北の宿から」(76年)で、五木は「夜空」(73年)「長良川艶歌」(84年)で日本レコード大賞を獲得。NHK紅白歌合戦では、これまではるみが5度、五木が13度大トリを務め、2度トリ対決した。はるみは1度、現役を引退し空白期間があるが、五木とともに、揺るぎないキャリアを誇っている。

 今回の初ツアーをはるみが説明した。「お互い、歌を楽しく歌える年齢になったのかな。かつては『紅白に出なきゃ』『CDを売らなきゃ』『歌番組では最後に歌わなきゃ』とか考えていたけど、コンサートに来てくれるお客さんと一緒に歩んできたことを実感する年代になった。私は五木さんの1年先輩ですが、お互い、何も言わなくてもすべてが分かるようになった。それで、一緒にやりましょうって」。

 ツアーでは、五木との新デュエット曲「ふたつ星」(作詞松井五郎、作曲弦哲也)を初披露する。演歌界の巨星2人にふさわしい新曲で、今後、CD化も予定している。はるみは「私の『原点』の曲の数々を歌いますし、いつものようにステージを走り回りますよ」と意欲満々。誰もが知る2人のヒット曲オンパレードのステージになる。【笹森文彦】