歌手玉置浩二(53)が、6年ぶりにドラマ出演することが17日、分かった。BSフジで24日午後9時放送のパンテーンドラマスペシャル「フォルティッシモ

 また逢う日のために」に出演。8月24日発売の新曲「結界」がエンディング曲に採用されることも、明らかになった。玉置はこの日、安全地帯の全国コンサートツアーを神奈川・南足柄市文化会館でスタートした。

 玉置は久しぶりのドラマの現場を心底楽しんでいた。過去にはNHK大河ドラマ「秀吉」(96年)で怪演を披露して話題になったほど、個性的な演技力を持つだけに、藤沢恵麻(28)演じるヒロインが受ける入社試験の面接官を、西村雅彦(50)とコミカルに演じ切った。「お世話になったプロデューサー関口静夫さん、西やん(西村)と共演できて、とにかくうれしかったし楽しかった。また会えたこと…。それはすてきなこと」。

 人の縁で受けた仕事だけに、思い入れは深い。新曲「結界」も快くエンディング曲として提供した。実はこの曲は、96年ソロ時代の最大のヒット曲「田園」のアンサーソング、兄弟曲という位置付けだ。「人生は勝ち負けじゃない。自分がどうガンバッテ、トライしていくか。愛に傷つき、負けたっていい、泣いたっていい、愛という人生の荒波に立ち向かえ。いくつになっても走ってゆけ。余計なことは考えずに」と、玉置は楽曲に込めたメッセージを力説した。

 フジテレビ関係者は「玉置さんにとって特別な曲がエンディングに使えて、久々に演技も見せてくださる。われわれも放送が楽しみです」。藤沢も「玉置さんは、とにかく撮影現場を楽しくしてくださって、私たちは笑いっぱなしでした」と明かした。

 ドラマから離れた約6年間で別離、大病、復縁、また別離、そして結婚…。文字通り、ドラマチックな日々を送ってきた玉置は「このドラマに感謝です。また楽しいことをしましょう」と話し、今後の俳優活動再開にも意欲を示している。