女優の卵14人が劇団を旗揚げする。ソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)が昨夏行った女優発掘オーディションで優秀者とされた14人が「劇団ハーベスト」を旗揚げし29日、都内でお披露目された。

 SMAの若手女優には、NHK連続テレビ小説でヒロイン経験がある倉科カナ、園子温監督の新作映画「ヒミズ」のヒロイン、二階堂ふみらが所属。「歌わないアイドル、女優を育てたい」との方針で開催されたオーディションには、1万1704人が応募した。

 激戦を勝ち抜いた14人は平均年齢13・7歳。小学6年から高校2年まで、初々しい顔触れがそろった。同じソニー系列の乃木坂46とは一線を画すだけに、レッスンは演技中心。歌のレッスンは行っていない。

 14人は演技レッスンの成果を舞台上で披露。お笑いコンビ、響の小林優介を相手に告白するシーンなどを演じた。わざと棒読みで告白して小林を激怒させ、度胸の良さをのぞかせたりと、短時間にそれぞれ個性を発揮させた。

 14人には“最終選考”が待っている。14人のうち1人が、7月スタートの連続ドラマのヒロインを務める予定。3月30日から4月1日まで、ウッディーシアター中目黒で初公演を行うが、同公演で14人が連ドラヒロインの切符をかけてお互い戦うことになる。

 青山美郷(17)は「応援してくれる人たちへの感謝の気持ちを忘れず、初公演に向けて頑張ります。応援をよろしくお願いします!」と元気よくあいさつし、劇団をアピールした。