AKB48のユニット、渡り廊下走り隊7が、テレビ朝日系の人気アニメ「クレヨンしんちゃん」(金曜午後7時30分)にゲストとして実名で登場し、声優も務めることが23日、分かった。最新曲「希望山脈」で同アニメのオープニングテーマを担当していることから実現。AKB48のキャラクターがアニメに登場するのは初めて。4月14日公開の映画「クレヨンしんちゃん

 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス」の主題歌を担当することも決まった。

 先ごろ都内で行われたアフレコ収録現場で、渡り廊下走り隊7のメンバー6人がしんのすけと再会した。オープニングテーマ「希望山脈」のCD発売イベントでも共演するなど、すっかり仲良しで、本格的なアフレコ初挑戦で緊張気味だった渡辺麻友(17)も「小さいころから見てきた大好きな番組なので、ワクワク楽しく出来ました」。

 渡り廊下走り隊7が登場するのは3月9、16日放送の2回。同ユニットの略称にちなんだ「ワロタ星」が舞台の「宇宙家族ノハラだゾ」の前後編で、渡辺がワロタ星人の「まゆゆ」、多田愛佳(17)が妖精の「らぶたん」などメンバーはそれぞれの愛称で登場する。

 描かれたキャラクターも本人にそっくりで、前髪に強いこだわりを持つ渡辺も「いつも通りの前髪とツインテールを完璧に再現していただいて感動しました」と大喜び。AKB48をモチーフにしたアニメ「AKB0048」でも声優を務める渡辺はセリフ量も多かったが、アドリブや突然のセリフの差し替えにも即対応し、監督から「素晴らしい。完璧!」と絶賛されたという。

 4月公開の新作映画も、同ユニットらしい、明るく元気の出る主題歌で盛り上げる。多田は「『希望山脈』とはまた違って、“劇場版の主題歌だゾ”っていう勢いが感じられる曲です。私たちも気合が入ってます」とPRする。20周年20作目となる記念作を、国民的アイドルと国民的5歳児の強力タッグが盛り上げる。

 今回は平嶋夏海(19)がAKB48と渡り廊下走り隊7の活動を辞退し、6人態勢での初仕事になった。今後は新メンバーを追加して活動を継続するとみられる。