電車内で女子大生の胸を約10分間、触ったとして強制わいせつ容疑で14日に警視庁玉川署に逮捕されたNHKの森本健成アナウンサー(47)について、東京地検は16日、勾留請求せず、処分保留で釈放した。地検は「逃亡の恐れがない」とし、今後は任意で捜査する。

 捜査関係者によると、森本アナは同日午後0時35分ごろ釈放され、疲れ切ったような表情だったという。容疑については「酒に酔っていて覚えていない。(犯行が本当なら)大変なことをしてしまった」と話しているという。

 森本アナは14日夜、東急田園都市線の渋谷-二子玉川間の急行電車内で、嫌がる23歳の女子大生の胸を約10分間、下着の中に手を入れるなどして触った疑いが持たれている。同日は、キャスターを務める「おはよう日本」のスタッフら数人と、昼すぎから夕方まで渋谷区内の飲食店2軒で酒を飲んでいた。

 NHK広報部は今後の対応などに「特にコメントできることはありません」とし、捜査の行方を見守るようだ。