東山紀之(46)が人気時代劇を復活させる。NHKBSプレミアムドラマ「大岡越前」(来年3月放送、計4回放送)に主演することが24日、分かった。同ドラマは1970~1999年にかけて、加藤剛主演のTBS系連続ドラマとして放送された時代劇のリメーク。東山がかつて加藤が演じた大岡越前守忠相を演じる。局を超えてドラマが復活するケースは異例だ。

 NHKの担当者は「大岡越前」を今、再び制作する理由について「複雑な時代だからこそ、信念のもとに正義を貫く大岡裁きを分かりやすく、シンプルに見せたいと思いました。また、時代劇が少なくなってきた今だからこそ、エンターテインメント的な楽しさを提示したかった」と説明した。東山の起用については「頭の切れ味の鋭さと清涼感を併せ持つ東山さんは、まさに新しい平成の『大岡越前守忠相』にふさわしいと考えました」としている。

 撮影は来年2月に東映京都撮影所で始まり、東山は「名作を演じるには勇気が必要です。しかし、勇気は挑戦することでしか得られません。あの見事な大岡裁きが僕の人生に必要なものを教えてくれると、今から楽しみです」と話している。