韓国俳優イ・ビョンホン（４３）が８日、念願だった被災地、東北でのイベントを実現して涙した。仙台市の仙台サンプラザホールでファンイベント「ＬＢＨ

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　２０１４」を開催。「僕も皆さんと一緒に楽しみ、笑いたいと思っていろいろ準備しました」とものまねや、「今日にピッタリですね」と中島美嘉のヒット曲「雪の華」を披露し、女性ファンをうっとりさせた。

　２００９年３月に主演ドラマ「アイリス」の撮影で秋田県に滞在したビョンホンは、東日本大震災にショックを受け、いち早く５０００万円の寄付を表明した。そして、自身のＨＰで「突然の大きな天災を前に、私自身、そして人間の無力さを感じています」ともどかしい思いをつづった。

　以来、東北への訪問を願っていたが、ハリウッド作品への出演が続きスケジュールが取れず、今回ようやく実現した。「時間はかかってしまいましたが、こうして皆さんにお会いできて感動しています」と静かに話し、「被災地には、さまざまな理由で来ることが難しい方もいらっしゃると思うので、僕自身が訪ねて行き、実際に手を取って、いろいろなことをお伝えしたいと思っていました」と続けた。

　エンディングで「上を向いて歩こう」を歌い終えると、込み上げる思いが涙になってあふれた。「今日は２時間あまりのイベントでした。皆さんが待っていてくださった時間を思うと、微々たる時間だったと思いますが、心が通じている友達とは、たくさん話さなくとも目を見ただけで触れ合えると信じています」。激しく雪が降り続く空とは対照的に、会場は穏やかで温かい空気に包まれた。

　日本でのファンイベントは、１８日まで５都市８会場で行われる。【今西孝江】