アニメ映画「DRAGONBALL

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 神と神」(細田雅弘監督)が30日、初日を迎え、興行収入(興収)30億円突破が確実視される好スタートを切った。全国312館で公開。配給の東映が発表した。

 96年3月2日公開の「ドラゴンボール

 最強への道」から17年ぶり18作目の劇場版で、待ちわびたファンが全国の劇場に集まった。その現象を引き起こした最大の要因は、原作の漫画家・鳥山明氏(57)が劇場版で初めてストーリーからキャラクターデザインまで担当したことへの期待感とみられる。内容も鳥山氏が、95年に終わった連載が続いたと想定して作ったオリジナルストーリーで、同氏は「これはもう、僕の世界です。面白い」と自画自賛している。

 この日は、そんなファンの熱い思いを「アニメおたく」を自任する同作のゲスト声優、中川翔子(27)が体現した。東京・丸の内TOEI1で行われた初日舞台あいさつで、客席後方からステージに向かう途中、感極まって両手で口を覆った。

 壇上で主人公・孫悟空役の野沢雅子とベジータ役の堀川りょうに挟まれると、「いちオタクが悟空とベジータに挟まれ、宇宙で一番神聖な場所に立たせていただいて本当に夢のよう」と泣きだした。その状態で「ベジータ様に怒られたい」とリクエスト。堀川に「コラッ!!」としかられると、「ヒャー。人生の妄想でしかなかったことがかなった」と泣き崩れた。