山田洋次監督(82)の新作「小さいおうち」が25日に初日を迎え、都内で舞台あいさつが行われ、山田監督と黒木華(23)がドイツ・ベルリン映画祭(2月6日開幕)に出席することが発表された。作品はグランプリを競うコンペティション部門に出品された。現地時間2月14日に公式会見と上映会、同15日に授賞式が行われる。

 10年の「おとうと」以来4年ぶりの同映画祭参加となる山田監督は「大変光栄なんだけどもね。賞を取るか取らないかということで、またドキドキしなければいけないのは気が重いね」と笑みを浮かべた。

 黒木は海外の映画祭に初参加。大阪出身らしく関西弁で「いやぁ~どうしたらいいんやろうと不安。(劇中で演じた)タキちゃんのように監督をそばで見守っていたい」と話した。

 この日は大ヒット祈願の鏡開きが行われたが、事前にふたが開くハプニングが発生。主演の松たか子(36)が「うわっ」と叫ぶと吉岡秀隆、片岡孝太郎、妻夫木聡が体を張ってたるを隠し、一家の秘密を描いた作品同様、“壇上の秘密”を守った。【村上幸将】