<釣りステーション>

 東京湾のアジ釣りが絶好調だ。広範囲に群れが回っており、トップは平均して40~60匹台の展開で、多い日には束釣り(100匹台)の爆釣もみている。釣り方も従来のビシ釣りから、それより細く軽い道具立てのライトタックル(LT)や疑似餌のウイリー仕掛けを使ったものなどいろいろ。比較的簡単に楽しめるのでビギナーにも格好のターゲットだ。

 アジは本来初夏が旬とされているが、どっこい!

 今釣れているものも結構脂がのっていて食べてもうまい。そんなアジが好釣果ラッシュに沸いている。

 LTとウイリーで攻めている内房・保田(千葉)の「村井丸」では、真沖の水深25~50メートルラインを狙い、10日にトップが55匹、翌11日は68匹をマーク。隣の金谷「光進丸」も釣り方はLTとウイリーで、10日は84匹の大釣りをゲットした。サイズは全体的によく、35センチ前後の大型も釣れているのが特徴。

 神奈川県側は、半日(午前&午後便)のショートフィッシングが主流だが、横浜・金沢八景の「太田屋」では、真沖の水深20~40メートルで3月31日に91匹の爆釣をみている。30センチを超す良型も交じり、LT使用だから強烈な引き味が面白い。

 横須賀・新安浦の「長谷川丸」は、通常のビシ釣りで、猿島周辺の水深30メートル前後を中心に3月31日は午前便で77匹、4月は2日が午後便で63匹をトップに平均40匹台と安定しているのが強み。隣の走水「広川丸」もビシ釣りで、真沖の水深50メートルラインを狙い、トップは30~40匹台の展開中。また、鴨居の「純丸」もビシ釣りで7日に63匹の好釣果を収めている。

 そして、今年は〈当たり年〉を物語る釣果を出したのが、川崎「つり幸」だ。12日にLTの午前便でサイズは小ぶりが多かったものの、多い人は107匹、スソでも32匹を取り込んだ。この日は午後便も出漁し、こちらも31匹からトップが72匹、13日も131匹の爆釣を記録した。

 各地とも回っている群れは相当規模をうかがわせる反応があり、今後も当分続きそうな気配。もともとポピュラーな人気があるアジだが、絶好調の今、見逃せないチャンスだ。

 【千葉】

 ▼保田「村井丸」

 アジはLTウイリー五目釣り船で乗合は午前6時出船でコマセ&氷付き8500円。定休日など詳細は要確認。HP〈http://www.muraimaru.co.jp/〉

 ▼金谷「光進丸」

 アジはビシとLTウイリー五目釣り船で乗合は午前7時出船でコマセ&氷付き8000円。HP〈http://www.koushin-group.jp/〉

 【神奈川】

 ▼川崎「つり幸」

 アジはLTで乗合は午前6時50分と午後0時30分出船の2便あり、各餌&コマセと氷付き6000円。毎週木曜日定休。HP〈http://www1.odn.ne.jp/turikou/〉

 ▼金沢八景「太田屋」

 アジはLTで乗合は午前7時30分と午後0時30分出船の2便あり、各餌&コマセと氷付き6000円。終日便もあり同9000円。木曜日定休。HP〈http://www.otaya.net/〉

 ▼新安浦「長谷川丸」

 アジはビシ釣りで乗合は午前7時30分と午後1時出船の2便あり、各餌&コマセと氷付き5500円。第1&第3&第5金曜日定休。HP〈http://homepage3.nifty.com/hasegawamaru/〉

 ▼走水「広川丸」

 アジはビシ釣りで乗合は午前7時30分と午後1時出船の2便あり、各餌&コマセと氷付き5500円。両便通しで利用はプラス3000円。第1&第3金曜日定休。HP〈http://www1.ocn.ne.jp/~oh-aji/index.html〉

 ▼鴨居「純丸」

 アジはビシ釣りで乗合は午前7時30分出船、餌&コマセと氷付き5500円。第2金曜日定休。HP〈http://kamoi.junmaru.com/〉

 ※いずれも日刊スポーツ新聞社指定。交通など詳細は各要確認