<カセFISHING>

 年なしが3日間で27匹の爆釣!

 大チヌの宝庫・高知・宿毛湾のかかり釣り場(宿毛市小筑紫町大海)へ先日、遠征し3日間サオを出した。2本のサオを使い、ゼロダンゴ釣法とハードダンゴ釣法で攻める二刀流で、初日から50センチ超が好反応を示し、3日間で年なし27匹を含む40~55センチを66匹の大釣り。大型の重量感ある締め込みを思う存分に味わい、あらためて同湾の大チヌの圧倒的な魚影の濃さに感激した。

 

 宿毛湾はマダイの養殖が盛んでそのコワリからこぼれる養殖用のエサに無数のチヌが付いており大型の数釣りが堪能できる。全国各地に釣行するが、同湾ほど大型の魚影が濃いかかり釣り場はほかにない。昨年も同時期に釣行し3日間で年なしを30匹以上仕留めた。

 初日は午前5時すぎから、ショウショウバエのコワリにボートを掛けてスタート。ダンゴをサオ下に15個投入しゼロダンゴ釣法で大チヌに挑む。ボケを刺しエに打ち返すとすぐにまきエが効きダンゴの着低際にチヌの反応が出だす好気配。

 トントンからエサ出しを確認せずにラインを緩めていくと穂先を押さえ込むアタリで本命がヒット。強い引きをポンピングでかわしながら45センチの銀ピカチヌを一気に浮かせた。次はPEラインを使い、ダンゴごと食わせるハードダンゴ釣法を試す。

 ボケを刺しエにピンポン球より少し大きめのダンゴで投入し、トントンで反応を待つと狙い通りチヌがダンゴごと食い込み48センチをタモ入れ。チヌの活性が上がったところで2本ザオに変更。ハードダンゴとアンコをたっぷり入れた大きなダンゴで打ち返すと大型が好反応を示し昼までに54、53、50センチを含む45~54センチを10匹仕留めた。

 午後は干潮を迎えて食いが止まるが午後3時ごろから潮が込みだすとチヌアタリが復活。ボケを刺しエに2メートルほどのはわせで迫力満点の55センチをキャッチ。ここからはボケ、オキアミ、コーンなどの刺しエを使い分け、エサ取りが増えればオキアミを刺したハリの先にコーンを2粒刺して対応。

 午前中と同様に2本ザオで攻めると力強い締め込みをみせる50~55センチが6連続で入れ掛かり。その後も45~47センチを8匹追加し45~55センチを25匹仕留め同5時前に納竿。翌日も最終日も大型チヌの活発な食いは続き、3日間で50~55センチの年なしを27匹含む40センチ超を66匹釣りあげ大満足で帰路についた。【日刊FPC・兼松伸行】

 ◆エサ

 ▽ダンゴ

 「赤だんごチヌ」1箱に「紀州マッハ攻め深場」「メガミックスチヌ」「細びきさなぎ」「チヌスパイス」各1袋と「チヌにこれだ!!」1本を加え、適量の海水で状況に応じて作り分けた▽マゼとアンコ

 オキアミ、アミエビ「ニュー活きさなぎミンチ」▽刺しエ

 ボケ「くわせオキアミスペシャルチヌ」コーン「魚玉ハード」など。

 ※オキアミとアミエビを使い過ぎるとゴンズイがたくさん寄るので注意。貝類はエイが多いので使わないほうが良い。

 【今後の見通し】宿毛湾では周年、大型チヌが狙えるが特に産卵後の荒食い期となる8月末までが狙い時。夏本番に向けて大型の食いがどんどん活発になり年なしの2ケタ釣果が期待できる。

 【問い合わせ】岡崎貸船センター【電話】0880・67・0570、【携帯電話】090・4339・8203。貸船料金は2人で8000円、3人は1万円。出船は午前5時すぎ(季節により変動するので要確認)。

 【交通】瀬戸大橋を渡り高松自動車道の川之江JCTから高知自動車道を経由。須崎市に入り国道56号を南下。四万十市を経て宿毛市へ。同321号に入り南下し小筑紫町大海へ。