<大魔神ファイト一釣!!>

 大魔神タイ漁!

 マダイ釣り大好きの日刊スポーツ評論家・佐々木主浩さん(46)が、忙しい合間を縫って、内房・富浦(千葉)の「第三共栄丸」に乗り込み、<乗っ込みダイ>にアタックした。今回、久々に加奈子夫人(33)も参戦。メジナやクロダイも交じってマダイがヒット連発する中、タイ変なドラマが-。紙上再録してお届けする。

 「第三共栄丸」では例によって、佐々木さんは右舷のミヨシ(船首)、同トモ(船尾)に大魔神が釣りの“師匠”とする加藤雄二さん(58=日刊釣りペン・クラブ)が陣取り、昨年10月以来の釣戦となった加奈子夫人は反タイ側ミヨシで、くしくも三つどもえの“タイ決”に-。で、かじを握る笹子宏宣船長(42)が最初に入ったのが浅場で、乗っ込みダイを狙う作戦だ。

 釣り方は、船長の指示ダナに従って、コマセを振りだしながらタナへ運び、置きザオで待つパターン。いきなり佐々木さんのサオ先にクン…何とも心細いアタリで躍り上がったのが、800グラム余りのマダイだ。以降、3匹、4匹…と立て続けに仕留めたが、いずれも1キロ弱で「乗っ込みダイの引きが見タイ」とポツリ。

 タイする加奈子夫人と加藤さんのサオは沈黙…。海はナギで潮温が16度以上あるが、乗っ込みダイは警戒心が強い。そんな気まぐれな展開の中で、全員にアタリがきた。青黒い魚体のメジナで、30センチクラスを主体にヒットパレード。時折、40センチ超も飛びつき、ギュンギュンッ!

 久々の引き味に夫人は「楽しい」と大はしゃぎ。大魔神は40センチ弱のクロダイを釣り上げ「この獲物はうれしい」と笑顔を見せる一方で「やっぱ、デカい赤(マダイ)がほしい」とほえた。

 そこで笹子船長が次に移動したのが、やや深場のポイントで、加藤さんが1・5キロ前後のマダイを連発して追い込みタイ勢-。ところが、ここで加奈子夫人、ウトウト…と、過去に獲物を何匹も釣っている得意の!?

 <居眠り釣法>。すると、サオがググーンッ!

 と折れ曲がったからビックリ!

 「ど、どうしたらいいの」と戸惑う夫人は置きザオのままリールを巻く<ウインチファイト>で、苦笑いの佐々木さんがサオを支える“共同作業”でタモ網に収めたのが、何と船中最大となる2キロジャストのマダイだった。

 最後に佐々木さんが1・5キロ余り、おなかプックリのタイ望の乗っ込みダイを取り込み計6匹。タイする加奈子夫人は2匹、加藤さんが4匹で、ダイ魔神面目躍如のタイ漁だが、「サイズが納得できない。次こそ大ダイを釣りタイ」とタイ戦宣言。さて、どうなりますか?【長瀬川忠信】

 ▼船

 日刊スポーツ新聞社指定「第三共栄丸」。マダイの乗合は午前4時30分集合で同5時出船、オキアミ3キロ&氷付き(付けエサ別)1万円。ほかにアオリイカ(ティップラン)も午前と午後の2便で出漁中。【電話】0470・33・2116。HP<http://www.kyouei-maru.com/>

 ▼交通

 電車はJR内房線・富浦駅下車、タクシーか送迎車もあり。マイカーは、富津館山自動車道・富浦インターから終点の信号を右折して多々良から富浦港へ。詳細は要確認。

 ※現在、「第三共栄丸」を含む計7地区で「TOKYO

 BAYマダイダービー」を6月1日まで実施している。マダイ3匹の総重量を対象に1回エントリーすれば期間中は何度でもチャレンジOK。地区はほかに内房・勝山「宝生丸」、同・保田「村井丸」、川崎「つり幸」、横浜・金沢八景「太田屋」、横須賀・久里浜「大正丸」、三浦・毘沙門「新店丸」で、各地区で5~7キロクラスの大ダイをみており、まだチャンス。詳細は要確認。