宇宙空間で初の“公開セックス”が実現するかもしれない。

 カナダのアダルト動画サイト「PornHub(ポルノハブ)」の運営者は10日(日本時間11日)、商業宇宙船の中でアダルトビデオを撮影するため、インターネットの資金調達サイトを通じて募金の呼び掛けを始めた。欧米メディア電子版が報じた。

 宇宙飛行士が宇宙滞在中にセックスをした例はこれまで、確認されていない。

 このプログラムの主催者は「宇宙で初めてのアダルトビデオを撮影して、新たな歴史を刻みたい。無重力状態に立ち向かう」と意気込んでいる。

 プログラムの名前は「SEXPLORATION(セクスプロレーション=セックスの探求)」。渡航費や製作費を賄うため、30日間で340万ドル(約4億2500万円)の集金が目標。受け付け開始後、21時間で270人以上が寄付し、5600ドル(約70万円)以上が集まっている。

 主演する女優エバ・ロビア(26)と男優ジョニー・シンズ(36)らが撮影の意義を訴え、その様子を収録した動画が、資金調達サイトに添付されている。

 ロビアは「宇宙飛行士が宇宙でセックスをしているかは分からないけど、宇宙セックスを公式に行うのは、私たちが最初になるわね」としている。

 宇宙への出発日が決まれば、主演の2人はその半年前から、無重力状態に慣れるための訓練を始める。

 2人のほか、撮影スタッフ6人が乗り込む予定。宇宙船が地球から離れて、無重力状態になるのは、わずか2~3分間とみられる。その短い間に、セックスシーンを収録するという。16年の撮影、公開を目指す。

 米ヴァージン・ギャラクティック社や米スペース・エックス社などが宇宙旅行を計画しているが、機内でのアダルトビデオ撮影を許すかどうか、疑問が残る。

 ポルノハブの広報担当は「宇宙旅行会社数社と交渉を進めている」と話した。