東京都の小池百合子知事は2日の定例会見で、東京五輪バレーボール会場見直し問題に関し、横浜アリーナ開催案に関する横浜市の意向が示された文書を、先月29日の4者協議の段階で目にしていなかったことを明かした。

 小池氏は「文書は25日に届いていたが、私が目にしたのは昨日(12月1日)だ」と述べ、文書が小池氏の目に触れるまで、約1週間のブランクがあったことを明かした。

 「(事務方には)私にも上げるよう指示をした。まあ、こういう話はあまり外で話すことではありませんが、あえて(ここで)お話ししました」と述べた。日ごろ情報公開を求めているが、自身のおひざ元で、情報公開が不十分だったことを明かした。

 横浜市側は文書で、競技団体の意向を重視するよう求めており、一方、団体側などは有明アリーナ案を支持している。

 その横浜市の林文子市長について、小池氏は「林市長とは長年の友人、ゴルフ友達でもある。ビジネスにも通じた方で明快。とても尊敬する方だ」と、良好な関係をアピール。

 「市長もお立場がある中で、協力していただいていることを感謝している。引き続き、情報交換や課題の整理を進めたい」と述べ、検討を進める考えに変わりはないことを強調した。