「私は、特別ハンサムというわけではありませんが…」。

 安倍晋三首相は14日の衆院予算委員会集中審議で、ホワイトハウスでの日米首脳会談の出迎えで、ハグをしてきたトランプ米大統領だけでなく、民主党の有力女性議員、ナンシー・ペロシ院内総務(76)からもハグを求められたことを明かした。

 ペロシ氏は、下院民主党のトップ。

 首相は、民進党の前原誠司元外相から、トランプ氏と近づきすぎることで、首相にも厳しい目が向けられるリスクが生じると指摘された際、「日本の立場は多くの方に理解されている」と反論。

 訪米中の朝食会に、リベラル派のペロシ氏がわざわざ自分の出張を取りやめて、出席したことを強調。「ペロシさんはリベラルな方だが、ハグをされて『安倍さん、頑張ってね』といわれた」「トランプ大統領と近くなると非難される、不買運動されているものもあるが、そういうことは起きないと思う。米国で最もリベラルな女性が、私にハグをしながら頑張ってと言ってくれた。日米同盟の強化は、彼女も理解している」と述べた。

 その上で、トランプ会談の内容について教えてほしいという要望が、各方面から相次いでいることを明かした。「電話会談でもいいからという要望が殺到している」とした上で、トランプ政権の大統領令に懸念を示しているドイツのメルケル首相にも、今年3月の会談の際、「会談の話をしたい。(世界が)分断されないように。日本は、その役割を担う大きな責任を担っている」と強調した。