2020年東京五輪のゴルフ会場で、女性の正会員を認めていない規則の変更を国際オリンピック委員会(IOC)から求められている霞ケ関CC(埼玉県川越市)は26日、定例総会を開催した。午後3時に始まった総会は同6時30分ごろまで行われた。

 出席した、ある正会員は「かんかんがくがく。賛成反対は五分五分だった」と語り、他の正会員は「長くて途中で切り上げざるを得なかった」と長時間の会議に困惑した様子だった。時間の都合で総会には出席できなかった正会員は「(規則変更に)反対だ。突然対応が変わったIOCに腹が立つ」と話した。

 総会後、木村希一理事長が取材に応じ、「正会員になれるのは男子」とする細則の変更について「賛成もあれば反対もある」と語り、あと1回、説明会の場を設けることを決めた。賛成意見は「女性差別の問題が指摘されて、時代の成り行きでありクラブの将来を考えて」などだったという。慎重派には「クラブライフを楽しみ、雰囲気やあり方を愛している。これまでの生い立ちに誇りを持っている」との意見が出たという。

 また、招致段階で東京都が細則について「将来問題になるかも」と懸念を示した際、同CC側が「将来的に変える」との趣旨を伝えたとされる点については「そういうやりとりがあったことは確認しているが、事務レベルのやりとりで公式なものではなかった」との見解を示した

 今後は3月上旬にある定例理事会でこれまでの意見を取りまとめ、同月中に3回目の説明会を開く。木村理事長は「できるだけ早く結論は出したい」と述べたが、具体的な時期は明言しなかった。