将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)が12日、自身の持つデビュー後の連勝記録を「17」に更新した。大阪市の関西将棋会館で指された王将戦1次予選で先手の西川和宏六段(31)を84手で破った。「17」は個人の歴代連勝記録では歴代9位タイで、堂々のベスト10入り。中学生棋士がレジェンドたちの仲間入りを果たした。終局後には出待ちの大阪のおばちゃんも出現するフィーバーぶり。次戦は18日、加古川青流戦で竹内雄悟四段(29)と対戦する。

 藤井四段は今月25日には、竜王戦6組決勝の大一番に臨む。相手は20歳の有望株、近藤誠也五段。これを突破して本戦トーナメントで挑戦者決定3番勝負にまで進出すれば、93年10月にデビューして翌年8月に挑戦者決定戦に進出した行方(なめかた)尚史八段(43)以来。もちろんタイトルを獲得すれば史上最速、最年少だ。次々に記録を塗り替える中学生の次なる快挙に注目が集まっている。