米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の口座から不正送金したとして、銀行詐欺容疑で元通訳の水原一平容疑者が訴追された事件を巡り、スポーツ専門局ESPNは4月30日、違法賭博の胴元側が、容疑者から受け取った金を合法カジノにある口座に転送し、現金化していたと報じた。捜査当局がマネーロンダリング(資金洗浄)の疑いで調べているとしている。

ESPNが複数の情報筋の話として伝えた内容によると、水原容疑者が違法賭博の借金返済のため胴元側に送った金は、西部ネバダ州ラスベガスなどのカジノにある胴元の賭博用口座に転送された。胴元らは、チップに換えて賭博を行い、勝った場合に現金化していたという。

連邦地検によると、水原容疑者は2021年11月~24年1月、違法賭博の借金返済のため、大谷選手の口座から胴元側に1600万ドル(約25億2500万円)以上を不正に送金した疑いがある。4月12日にロサンゼルスの連邦地裁に出廷。次回期日は5月9日で、罪状認否が予定されている。(共同)