東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める「都民ファーストの会」は23日、東京都議選(6月23日告示、7月2日投開票)の公約を発表した。自民党が仕切ってきた都議会の改革を強調し、「忖度(そんたく)だらけの古い都議会を新しく」「自分ファーストの議員から都民ファーストの議員へ」と記載。また、受動喫煙をめぐり自民・大西英男衆院議員の発言が問題になる中、受動喫煙防止条例制定に加えて「議会棟での禁煙実施」と踏み込んだ。

 小池氏は遊説で、川井重勇議長の部屋が「煙でモクモクですよ」と批判。この日の会見でも、同様に受動喫煙防止条例を公約にした自民党を、「まずは都議を禁煙にしてから条例を考えてはどうか」と皮肉った。

 一方、各党が態度を明確にしている築地市場の豊洲移転への対応は、「総合的に判断して結論を出す」と、小池氏の主張を記すにとどめた。野田数(かずさ)代表は、「今日の段階ではこの表現にとどめた」と述べ、近く踏み込んだ内容に更新する可能性を示した。