出張中に見知らぬ女性と性交渉をした男性が心筋梗塞で死亡したことをめぐり、パリの裁判所は11日、男性の死を労災と判断し、雇用していた企業に遺族に対する賠償責任があるとの判決を出した。BBCなどが報じた。

男性は2013年、フランス中部への出張中にホテルで死亡。公的健康保険側は労災として扱う決定をしたが、企業側は性交渉中は仕事をしていないかったとして決定の無効を求めていた。裁判官は、フランスの法律下では労働者の出張中の事故などは全て、雇用主に責任があると指摘。公的健康保険側も、出張中であっても性行為は「シャワーを浴びたり食事をするのと同じ」と日常の行為であると主張し、裁判所も認めた。