EXILEのフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が、正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」。第8回は、日刊スポーツ編集局文化社会部のホープ細江純平記者の投球フォームに迫ります。

 元甲子園球児の細江記者でさえ、正しい体の使い方をきちんと指導された経験がないのが日本の現実。正しい体の使い方の教育、普及は、欧米に比べても遅れているというが、吉田氏は今、主に小学生を対象に機能的な正しい体の使い方を草の根的に指導している。

 吉田氏

 EXILEのTETSUYAさんも、子どもたちに正しい体の使い方を教えています。ダンスも野球も一緒で、体の使い方を小さいときから教えることが一番大事です。僕も子供のとき、それ(使い方を知らず)でケガしましたから。

 細江記者

 思えば、そういう体の使い方を教わったことがないですね。

 吉田氏

 プロでも知らない方、いっぱいいますよ。この前、公園で少年野球の子供たちが壁に向かってシャドーピッチングやってるのを見てたら、手で一生懸命、音をさせることしか考えてなくて驚きました。「これ、ケガするだろうな」「やればやるほど肩痛くなるだろうな」と思ったけど、指導者の方がいたので何も言わなかった。体が正しく使えてない人が、世の中には本当にたくさんいると思います。

 細江記者

 正しい体の使い方なんて考えたことなかったです。高1の冬に肩、大学2年の春に腰を痛めましたが、体の使い方を知っていたら、今ごろ(プロに進んで)日刊スポーツにいなかったかも。

 吉田氏

 大エースだった方に失礼かもしれないですけど、それはないと思いますよ。

 一同

 大笑い。

 次回、細江記者は、中殿筋のテストなど、実際にフォーム改善トレーニングに挑戦します。

 第8回おわり。【取材・構成=山田準】

 [2013年10月11日11時50分]改良前のフィニッシュ(左)。尻と腹筋を使えている改良後(右)は躍動感あふれる形に