EXILEのフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が、正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」。20回目の今回も、EXILE所属事務所LDHの宣伝担当、篠原大樹氏がモデルを務める番外「ゴルフ編」です。前回に引き続き、ゴルフフィットネスプログラム「TPI」推奨のテストに挑戦。これまで10項目のテストに挑んだ篠原氏ですが、理想的なアマゴルファーへの道は険しいようで…。

 TPIに従い、(1)姿勢(アドレス)(2)骨盤の回旋(3)上半身固定で下半身を動かす、下半身固定で上半身を動かす(4)お祈りポーズ(5)オーバーヘッドスクワット(6)ひざ立ちで足首の硬さチェック(7)前屈で足首の硬さチェック(8)肩の動きチェック(9)閉眼立ち(10)肩甲骨チェックと、10項目のテストを実施しました。今回は残り5項目のテストです。(11)

 股関節の正しい使い方ができているか?

 吉田氏

 まず腰骨がどれだけ回るかどうか。バックスイングと左足のダウンスイング、両方見てます。つま先が開かないように。腰骨がこの角度ですね。本当はここまで回らないといけないんで、バックスイングの時に腰が全然回ってないってことですね(写真1)。腰が使えるようになれば、もっとボールが飛ぶし、つかまりやすくなります。

 篠原氏

 フムフム。なるほど。そうだったのか。

 吉田氏

 このバックスイングの時の右足の動きは、実は腹筋のインナーマッスルや股関節の付け根の筋肉を使っています。ただ、その筋肉が教育されてないから弱い。その使い方さえ覚えれば、自然と腰の回転がナチュラルになります。

 篠原氏

 フムフム。

 吉田氏

 簡単に言えば、ゴルフは骨盤が45度回って上半身が45度回るから、全部で90度体が回るんです。篠ちゃんは骨盤が20度くらいしか回ってなくて、横にずれてる。骨盤が回り、上半身も肩甲骨が回るようになれば、『何だ。こんな簡単にトップまで体が回るんだ』となるわけです。

 篠原氏

 今の状態は気合でスコアをたたき出してる感じですね。わははは。

 吉田氏

 ……。(12)

 首の筋肉の硬さチェック

 吉田氏

 次に重要なポイントの首です。左を向いて、口を閉じたまま鎖骨につけられるかどうか。おっ、いいっすね!(写真2)。年齢を重ねるごとに首が回らない人がいます。首の筋肉の硬さがあったら頭を残すことができないから、頭がずれるか、体が回らないかのどちらかなんです。硬い人は首のストレッチが必要ですが、篠ちゃんは首が柔らかくて全く問題ないです。

 篠原氏

 (想定外の褒め言葉に、得意のアドリブが不発)うっ、……。

 第20回<2>につづく。【取材・構成=山田準】

 [2014年1月24日11時13分](2)首の筋肉の硬さのテストで初めて合格点を出された篠原氏