EXILEのフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が、正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」。24回目の今回から「マラソン編」に入ります。吉田氏が運営する「PCPセンター」に勤務する美人トレーナーの篠塚千夏さんは、フルマラソンで4回完走している市民ランナー。吉田氏は、篠塚さんのフォームをチェックするにあたり、正しく体が使えてこそ、正しいランニングフォームが身に着くという基本理念を分かりやすく解説しました。

 篠塚さんは、高校卒業後に初挑戦した河口湖日刊スポーツマラソン(現、富士山マラソン)で、42・195キロを走り切って以来、マラソンの魅力にすっかりはまったとのこと。吉田氏の指導を仰ぐようになったのも自身の走り方をより改善するためでした。

 一方、吉田氏は埼玉県川口市の100メートル中学生記録を今も保持する短距離のスペシャリスト。「マラソンは苦手」と笑いますが、全ての運動は、体の正しい使い方が原点という信念は変わりません。篠塚さんのフォームをチェックする前に、改めて体を使う基本を解説してくれました。

 吉田氏

 運動は何でもそうですが、ゴルフと一緒で、マラソンもフォームが一番大事です。間違ったフォームで走っているとケガをしてしまう。いくらスタミナが付いても、筋量がくっついても、走り方が良くなかったらケガはするし、速くも走れない。非効率な動きになってしまいます。

 もっとも、フォームが悪いからと言って、すぐに直せるものでもないようです。

 吉田氏

 「フォームが悪いから直して下さい」と、その場で言われても、元からの体の動きが悪かったら直せません。例えば足首が硬かったら、しっかり足が上がらないし、元の肩甲骨が硬ければ、腕を振って下さいと言われても振れない。また、横ぶれする人に真っすぐ走って下さいと言っても無理。横ぶれするには横ぶれする理由があって、使えてない筋肉などがあると、横ぶれしてしまう。そこを走る前にアプローチしてやらないと、いくら一生懸命走っても横ぶれは直らないんです。

 吉田氏の解説は続く。全ての根本は正しい体の使い方ができているかどうか。

 第24回<2>につづく。【取材・構成=山田準】

 [2014年3月24日18時43分]吉田輝幸トレーナーも「格好いい」と褒める篠塚千夏さんのランニングフォーム(2)吉田輝幸トレーナーも「格好いい」と褒める篠塚千夏さんのランニングフォーム(3)