EXILEのフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が、正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」。第26回も「マラソン編」です。吉田氏が運営するPCPセンターの美人トレーナー篠塚千夏さんは、理想のランニングフォームを求めて、本紙企画にチャレンジ。先週のオーバーヘッドスクワットに続いて、今週は「片足立ち」のテストを行い、各種改善トレーニングに挑みました。

 ★改善トレーニング1=外転筋の強化(写真4)

 吉田氏

 横向きで左右ぶれやすい方を重点的に。スタート、フィニッシュで上げます。1、2、3。1、2、3…。これを10回。ここ(外転筋)が使えてると横ぶれしにくくなる。骨盤が開くといくらでも上がりますが、骨盤の位置をキープしたまま尻の横側の筋肉だけを使ってやるとなると限界があり、90度までは絶対に上がらない。左足だけで立った時に体がぶれるのであれば、左足のお尻を中心に見てあげた方が良い。これは横ぶれがしなくなるトレーニングです。もう1つ、横ぶれしなくなるトレーニングを紹介します。

 ★改善トレーニング2=サイドブリッジ(写真5)

 横向きでヒザを直角に曲げ、片ひじを床について体を支え、もう片方の腕を真っすぐ伸ばした状態で30秒間キープ。腰回りの筋肉の引き締めが目的。

 吉田氏

 悔しいですが、これも文句なしですね。

 どのトレーニングも完璧にこなしてしまう篠塚さんに、「駄目出し王子」の吉田氏もお手上げ状態。珍しく弱気になったのか、自身の弱点を告白しました。

 吉田氏

 僕はがに股なんで、マラソンすると、まず外側の筋肉が痛くなってくる。この痛みとの闘いなんです。元からO脚だから、初めは気をつけても、走っているうちに、外にどんどん体重がかかってきてしまうんです。

 篠塚さん

 吉田さんにも悩みがあるんですね。

 吉田氏

 残念ですが(笑い)。トレーニングは、自分の走り方がこうだから、ここを強化しようというやり方がベスト。自分の問題箇所だけやれば無駄がないじゃないですか。

 篠塚さん

 はい。

 吉田氏

 マラソンして足がどんどん太くなって、「私、足が太くなるからマラソンやめよう」という人も結構います。でも、マラソンの五輪選手を見てても足が太い人っていないでしょ。1日100キロくらい走っているのに、みんな足が細い。正しく体が使えてたら足は太くならないんです!

 篠塚さん

 納得!

 第26回おわり。【取材・構成=山田準】

 [2014年4月4日12時58分](5)篠塚さんは難解なサイドブリッジも完ぺき