EXILEのフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」の第32回です。これから3回は、自宅で簡単にできるシェイプアップトレーニングをお届けします。今回のテーマは「おなか周りを引き締める」です。
(3)ニーベント
フロントブリッジ
体幹の安定性を高めるトレ。腹部に力を入れて体を固定させるのがコツ
吉田氏
肘と膝を床に着けて、腹部を意識しながら背中は一直線にします(写真6)。肘に力を入れて床を押す感じで。肩甲骨が上がるのは構いませんが、下がるのはダメです。簡単に見えますか?
そうでもないですよ。背中に重力がかかっていて、重力に対する体の下部の筋肉が全部使われるんです。特に腹部を意識して、へこませるドローインを忘れずに。膝を床から離してやればさらにレベルが上がります。
(4)ニーベント
サイドブリッジ
これも体幹の安定性を高めるトレ。(3)の横側バージョン
吉田氏
横向きになって膝は90度で後方に曲げます。そして、肘を床について上半身を支えます。上に伸ばした手と体が90度になるように。そして、床に着けた肘から伸ばした腕までが一直線になるようにします(写真7)。注意するのは腰が下に落ちないようにすること(写真8)。腹部側面の筋肉が使えていない状態になってしまいます。
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吉田氏
この4つはごく基本的な、おなか周りのサーキットトレーニングです。コアで重要な安定性の強化ですから、なるべくおなかに意識を集中してください。表の腹筋をガンガン鍛えるというよりは、腹筋のインナーマッスルを中心に鍛える種目です。これをやれば、EXILEのメンバーみたいに腹筋がボコボコに割れるかといえば、それは「?」です。体脂肪率との関係性が高く、体脂肪率が10~11%を切ってこないと割れて見えませんから。ただ、それ以上の体脂肪率の方でも、割れてはいて、筋肉の上に脂肪が乗っているから見えないのです。
第32回おわり。【取材・構成=松本久】
[2014年5月23日13時16分](7)ニーベント
サイドブリッジの正しい姿勢。肘から腕まで一直線になっています(8)ニーベント
サイドブリッジの悪い例。腰が下に落ちないように注意