昨年のレコード大賞で、史上初めて4度目の大賞に輝いたEXILE。メンバー14人のコンディションを支えたフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」の第35回です。今回のテーマは「まずは体幹を固めましょう」。基本に立ち戻り、サーキットトレーニング3種目をご紹介します。

 今回のトレーニングは、室内で簡単にできる動きの小さなエクササイズを選びました。パジャマでも大丈夫です。「面倒だな~」なんて言わず、まずは体を動かすことから始めてみましょう。 (1)ドローインアームレイズ

 おなかをへこませてドローインをしながら、手足の運動を加えることでバランス力を鍛えます。同時に腹筋の強化にもなり、肩甲骨に効きます。

 吉田氏

 最初に四つんばいになってください。おなかをへこませながら、肩の真下に両手を置くようにします。膝は腰の真下にくるようにしてください。肩、手、足、お尻が四角形になるようにします(写真1)。台形ではいけません。そのまま左手を前方に向けてまっすぐ伸ばします。肩甲骨をしっかりと使うことを意識しながら2秒かけて伸ばし、2秒かけて元の位置に戻します。これを左右の手で交互に繰り返します(写真2)。

 悪い姿勢の1つは、手が上がっていないパターン。肩甲骨をもっと意識しましょう。もう1つは、手を上げすぎて体の軸がぶれてしまう例(写真3)。視線は床に向けたままにしてくださいね。体が一直線にならないのは、腹筋の力を抜いてしまっているからです。上半身は常に床と平行になるように意識しましょう。背中が丸まってしまう人は腹筋と背筋をしっかりと固定できていないからです。注意が必要です。

 第35回<2>につづく。【取材・構成=松本久】

 [2014年6月6日15時36分](2)手を前方にまっすぐ伸ばす(3)手を上げすぎて体の軸がぶれる悪い例