EXILEのフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」。第36回のテーマは「大きな筋肉を鍛えましょう」です。胸、背中、お尻などに効果のあるトレーニングで体の代謝をアップします。前回は体幹を鍛えましたが、「体幹固め&大きな動きで心拍数を上げる鍛錬」を交互に2回ずつ紹介します。

 ◆Y、T

 腹筋と背筋を使いながら、肩甲骨を中心にした上半身の可動域を広げるトレ。手の形から「Y」と「T」と呼びます。

 吉田氏

 スタートのポジションでは、中腰になって上半身を倒して両手は下にまっすぐ伸ばします(写真8)。両手をYの字を作るように、上方向に引き上げるのが「Y」。背中を丸めてはいけません。手が上がらなくなってしまいます(写真9)。Tの字を作るように真横に引き上げるのが「T」(写真10)。この際に肩が上がりすぎないように注意してください。こちらも背中を丸めたり、首をすくめたりしないようにしてください(写真11)。YもTも、背中を丸めないように姿勢を強く意識してやることが大切です。また、腰を折る角度が深いほど、重力が背中にかかってくるので両手を上げるのがきつくなります。極端な話ですが、ただまっすぐに立っているだけの状態が一番楽なんです。

 トレーニングを継続するポイントは3つあるそうです。(1)鍛える目的をはっきり持つ(2)少しだけ背伸びした目標を定める(3)過去の失敗を反省して繰り返さない、です。ここで紹介しているトレーニングは、2週間で効果が実感できるものばかりを選んでいます。継続は力なり。無理はせず、できるところから実施していきましょう。

 第36回おわり。【取材・構成=松本久】

 [2014年6月13日12時40分](9)Yの悪い例。背中を丸めると手が上がらなくなってしまいます(10)「T」では両手を真横に引き上げます(11)首をすくめ、背中を丸めてはいけません