EXILEのフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」。第40回のテーマは「肩甲骨の改善プログラム」です。

 (2)ショルダー・モビリティー

 肩甲骨と上腕骨をつなぐ肩関節のインナーマッスルを柔軟にするストレッチ

 吉田氏

 肘を動かすだけのシンプルな動きです。横向きに寝て、背筋を伸ばします。下側の腕を肩の前方に伸ばし、肘を90度に曲げるのが始動姿勢(写真4)。肘を支点にして、下側の腕の手首付近を上側の手で軽く押します。そのまま肘から先をレバーのように倒していきます(写真5)。手の甲を押して、手首を曲げないように注意しましょう。逆に肘に近すぎる場所も、テコの原理がうまく使えません。床に着ける腕の位置にも注意です。肩より高くても低くてもいけません。高い位置にあると、内側にひねった時に肩関節を痛めてしまいます。逆に低いと肩関節のインナーマッスルが伸びません(写真6)。肩関節や肩甲骨は動かしていないと固まってきてしまいます。しっかりと伸ばして、動きやすい状況を作りましょう。

 第40回<3>につづく。【取材・構成=松本久】

 [2014年7月11日17時15分](5)手首付近を押してレバーのように倒します(6)腕の位置が肩より低いと肩関節のインナーマッスルが伸びません