2時間も降ると、こんなになっちゃう場所もあります。これ、大都会のサンパウロですよ~
2時間も降ると、こんなになっちゃう場所もあります。これ、大都会のサンパウロですよ~

ブラジルはこれから夏

 Boa tarde、日本の皆さん! 季節もすでに秋ですね~日本は。どんどん寒くなっていますか? ブラジルは南半球にあるので、これから夏です。そう言えば以前に夏のサンタクロースのことで、日本とブラジルの季節は反対であると書きましたね。そうです。今、ブラジルは夏を迎えようとしています。

 とは言っても、皆さんがイメージする灼熱地獄ではないんですよ。リオでは最高気温はたまに35度ぐらい。でも、それがずっと続くことはありません。

短時間で大量に降られると、その水を流すインフラがもちません。マンホールからも水があふれてしまいます
短時間で大量に降られると、その水を流すインフラがもちません。マンホールからも水があふれてしまいます

 そうですね~コンクリートジャングルの東京の真夏の方が暑いかも…太陽、光の反射、そしてクーラーが外へ出す熱風などを考えたら…想像しただけでも汗かきますね!(笑い)

東京より住みやすいかも

 僕が住むサンパウロは高度700メートルに位置します。それも結構赤道線から離れているので、夏は暑いと言っても30度を超える日が少ないくらいですよ。まぁ、湿度は高いし、夜は最低気温が25度の時があるので、クーラーがないと厳しい日もありますが、東京ほどではありません。そうですね。温度的には、東京より住みやすいかも…冬も厳しくないしね。

車も渡れない状況。水が引けるのを待つしかありません。夏になると結構、日常です
車も渡れない状況。水が引けるのを待つしかありません。夏になると結構、日常です

 まぁ、その代わりっと言いますか…盆地ぽくなっていて、ふたつの川の合流地点にあるサンパウロでは、夏になるとある自然現象に必ず悩まされます。それは雨です。

 日本の台風とか、天気の変化がある程度予測でき、雨量なども推定できるのとは違います。天気が急変して、急に降ってきます。このごろは、日本でもゲリラ豪雨とかで雨量が一気に増したりして危険な状況に陥ることが多くあるようですね。

車が“床下浸水”です。さぁ頑張って走り抜けましょう
車が“床下浸水”です。さぁ頑張って走り抜けましょう

 で、どのぐらい降るかというと…例えばですが、今年の9月8日ごろの台風18号は、多いところで24時間で100ミリの雨量でしたね。同じくごろ、サンパウロではたった数時間で降った雨の量がなんと69ミリ。数時間で、台風の24時間の量の2/3とは…(汗汗;)。

洪水、停電は当たり前

 それは、洪水は当然、木は倒れるは、倒れると同時に電線を引きちぎるは、サンパウロのあちらこちらで停電はするは、です。復旧するのに数日かかりますが、その前に、またトロピカルスコールが来ます。雨の1粒1粒が、当たると痛いぐらいの量です。そして2時間後にはパッと止んでしまいます。

こんな太い木の枝もよく折れます。そして、電線たちが…あ~また停電です
こんな太い木の枝もよく折れます。そして、電線たちが…あ~また停電です

 夏のブラジルでは、雨が相次いで降ってきて、町全体がパニック状態になるのが、ごく当たり前と言えるほどですよ。それも降った後、涼しくなる。まぁ、夕方から夜にかけて降ると空気がヒヤッとしてきます。昼ごろ降り、夕方に晴れると地面の水が水蒸気としてどんどん上がっていきます。地面から煙が出ているみたいな現象になります。もちろん湿気はマックスです。この時だけはマジで暑いと感じます。

節水の文化がまったくない

 でも、こんなに雨が降るのに、サンパウロ市では水が足りなくなる危機がここ数年続いています。まずは、雨が降る場所がサンパウロ市であって、水源地あたりで降らないことと、そして、とにかくブラジル人は水を使いすぎます。車や道端をジャブジャブと水をふんだんに使って洗います。節水する文化がまったくありません。おまけに水道システムは水漏れだらけ…

実際歩いてみましたが、水はかかとまでいかないのに、水圧で倒れそうになります
実際歩いてみましたが、水はかかとまでいかないのに、水圧で倒れそうになります

 そこがまだ発展途上の国なんですかね。それでも、いいこともありますよ! ブラジルのシャワーはマッサージ? と感じるほど強く出ます。もう、気持ちいいのですよ~。(ブラジル・サンパウロからアレックスでした。写真も)

雨が激しく車のボディーを打ちつけます。道路に流れる波のような雨水に足をすくわれそうに…
雨が激しく車のボディーを打ちつけます。道路に流れる波のような雨水に足をすくわれそうに…