この冬、ニューヨーカーの間でブームを呼んでいるのが、「Brodo(ブロド)」というお店のスープ。イーストビレッジにあるレストラン「Hearth(ハース)」のシェフが、レストラン横の小さなウインドーでカップ入りスープを売り出したところ、これが大ヒット。「カップでスープが飲み歩きできる」というスタイルも、ニューヨーク初ということで、行列ができるほどの大人気になっています。 

 うわさのスープにトライするべく、早速、1st Ave.&12th streetに行ってみたところ、ありました、ありました! オレンジ色の看板と小さなウインドー。ちょうど2、3人しか並んでいなくて、すぐにスープが買えました。「Brodo」とは、イタリア語で「だし、スープストック」などの意味。「チキン」「ビーフ」「ハース」の3種類のフレーバーがあって、「ハース」はチキン、ビーフ、ターキーの3種類の骨を組み合わせたものだそうです。

 チキン味は、アーミッシュのオーガニック・チキンを使用。ビーフ味は、100%草食牛の骨を使用しています。お値段はフレーバーやサイズ(S、M、L)によって、4ドル(S)~9ドル(L)。Add-In (アドイン)といって、75セントをプラスすれば、ジンジャージュース、ボーンマロー(牛の骨髄)、チリオイル、シイタケ茶、ローストしたガーリックピュレーなどを入れてもらうこともできます。

 3種類のうち、一番オリジナルなフレーバーは「ハース」とのことでしたが、ターキーが苦手なので、チキン味をゲット。超シンプルな、白いカップ入りのスープを手渡されました。「これがうわさの…」と、ワクワクしながら飲んでみたのですが、なんということはない、おうちでも作れそうなお味。たしかにコクはありますが、レストランで飲むような、濃い味のスープを期待してはいけません。

 じゃあ、普通のスープと何が違うの? というと、24時間以上、ゆっくりと時間をかけて骨を煮詰めるので、コラーゲンやミネラルたっぷりの栄養豊かなスープになるんだそうです。寒い冬にはもってこいの、ヘルシーな飲み物ですね! 決して、やみつきになるようなおいしさではありませんが、健康志向のニューヨーカーにウケているのがわかる気がします。

 というわけで今や、コーヒーの代わりにスープを片手に歩くのが、ニューヨーク最先端のスタイル!? でもこれって、あくまで冬だけのブームでしょうねw(ニューヨークから鹿目直子。写真も)

スープのメニューは全3種類。お値段はSサイズ4ドルから
スープのメニューは全3種類。お値段はSサイズ4ドルから
栄養タップリのスープを歩き飲みするのがNY流
栄養タップリのスープを歩き飲みするのがNY流