バス釣りの春が花開いてきましたよぉ~! フィッシングナビゲーター永浜いりあでーす。日刊スポーツ・フィッシング・サーキットのブラックバス部門の予選が、23日から山梨・精進湖でスタートしました。今年もいりあがバスのガイドをしますね。きれいな富士山も楽しめるんですよ。んで、バス、釣っちゃいました。精進湖、楽しー!

 バス釣りを始めて3年目です。初めてダービーにおじゃましてみました。23日、山梨・精進湖「湖畔荘」の初日ですよ。いりあは、昨年精進湖3位の吉田悦久さんにガイドしてもらいました。吉田さん、とっても優しいんですよ。

 使うのは、ダウンショットリグ。それと気が向いたらミノーかな。吉田さんは「気温が11度。水温も12度。例年より高めですね。バスがシャローまで出てくるかもしれない」。ちなみに「シャロー」は「浅場」のことですよ。冬の間、底でジッとしていたバス君が動きだすのね。ワクワクしちゃう。釣るぞー。

 精進湖は、富士五湖の中で一番小さい湖。最北端の浜から南側を見ると富士山が真正面なの。その前にちょこんとある黒いお山が大室山(標高1468メートル)。富士山がすっぽりと包み込んでいるようなので、この2つお山が見える様子を「子抱き富士」と言うんです、って…というガイドまで吉田さんがしてくれるの。優しー。

 朝は白いモヤみたいなのでいっぱい。それが少しずつ晴れ間も見えて青空も見えてきた。まるで雲の中。気持ちいいなぁ~。なだらかなシャローを狙って、キャスト。「いりあちゃん、投げるのうまいね。教えることないよ」と吉田さん。またまたまたまたぁ~、ホメても何も出ませんよ。

 そんな冗談トークをしていたら、吉田さんのロッドがキュンッ。25センチぐらいのバス。陸地からもヒットしている釣り人がちらほら。こりゃ、釣れちゃうぞ。

 でも、どうもタイミングが合わないの。アタリみたいのはあるけど乗らない。きたー、と思ったら水没していたロープに3回。風も強くなってきたから、湖畔荘に戻って立て直し。吉田さんは、早朝、25センチを釣った場所に1人戻って「探ってきます」。カッコイイ。

 それで、吉田さんから電話が入って「釣れました」。えーーー、スゴい。

 午後2時から再挑戦。午前中はティップ(サオ先)を震わせて「誘い」を入れたんだけど、吉田さんは「キャストして、底を感じたら、放っておく。バスも警戒しているみたい。誘わない誘いです」。おー、なんかバス釣り、って、もしかして哲学か? 面白ーい。

 しばらくすると、吉田さんが600~700グラムぐらいのグッドサイズを「誘わない」作戦でゲット。いりあもチャレンジするけど、あー、バラした、残念。

 そうこうしているうちにまた風が強くなってきたの。着底したら、ちょっとだけ動かしてみた。鋭く、短く。ガツン! うわっ、突然きた。吉田さんもタモ網ですくってくれました。うわー、800グラム前後の満足サイズだよ~。うれしー。

 状況は1日の中でコロコロと変わるみたい。激しく誘ったり、誘わなかったり、一瞬だけ動かしてみたり。いろいろいろいろ、チャレンジしてみてねぇ~。湖畔荘では、元気にバスを湖に戻すために、釣れたら即検量もしてくれますよ。ダービーは1日に釣れた3匹の合計で競います。さあ、チャレンジャー、待ってるよん【構成・寺沢卓】

 ▼宿 精進湖「湖畔荘」【電話】0555・87・2003。バスの出舟は28日まで午前6時、29日からは午前5時。ボート料金は2500円から。朝定食700円、肉厚の自家製しいたけ丼800円。