大魔神マグロ釣りで不思議パワー発揮!? 日刊スポーツ評論家の佐々木主浩さん(48)が忙しい合間を縫って、静岡・伊東港の「妙法(みょうほう)丸」から出漁して今年初のマグロを狙った。同船宿では前回、ヒラメのリベンジを果たしており、その勢いで挑んだが、釣り場の伊東南沖でいろいろな魚と遭遇して色めき立った!? さて、結果は? これがいろいろありました-。

 例によって、まだ暗いうちにエサ用のサバを確保してからマグロが待つ伊東南沖へ-釣り場に着くと、佐々木さんは右舷ミヨシ(船首)で、助っ人として参戦した加藤貴則さん(32=東京都大田区)が同トモ(船尾)でサオを出した。

 南西風で波立つ海に太田潔船長(73)の合図で、生きサバをセットした仕掛けを置きザオのまま投入。泳ぎに任せ、ラインが100メートルぐらい出たところで待つ-。潮温は24度以上あり海上を数羽のトリが舞う。何やら雰囲気がいい…佐々木さん「何かがきそう」とポツリ。

 果たせるかな、いきなり加藤さんのリールがジィー! 鋭い音を発してラインが飛びだした。ホントにきた!? だが、40メートル余り走ったところでいったん止まり、それから再び少しずつラインが出ていく…なんだ何!? 一応、合わせると何かが掛かってる感触が-リールを巻き戻すうち海面下に見えたのがサバをくわえたシイラで、それもメーター級に近い大物だったが、船に近づくやサバを吐き出し、海中に姿を消した。

 これでシイラけモード!? ところが、大魔神「よーし、マグロを釣るゾ!」とがぜん、やる気でデーンと構え-時折、ウトウト…聞けば、昨夜は「久々のマグロ釣戦に興奮して眠れなかった」とか。睡魔とも闘いながら釣り続けると、目の前に巨大魚が現れた。マンタだ。この海域では珍しく、大魔神、さらに潮が澄んでるのを見て「カジキ潮だな」ともらすと、遠く離れた海上でバシャッ! 何とデカいカジキがジャンプしたから驚き! 

 太田船長はすぐに船を向け、着くなり投入を指示したが、時既に遅し…。何が気にくわないのか、魚が食わない沈黙が続き…佐々木さん「こうなったらサメでもいいから食ってくれ」とほえた。すると、サバが泳ぐ周辺にデカい背ビレをのぞかせる魚が-何と3メートル以上はあろうかというハンマーヘッド(シュモクザメ)が出現し、またまたビックリ!

 しかし、そのサメも食わず、結局、空振りでストップフィッシング-で、興ザメ? いえいえ、出現魚の“予言的中”は大魔神の不思議パワーがなせるワザ!? おまけにその後、「妙法丸」で20キロ近いクロマグロをゲット-と聞いて「なかなか釣れないからマグロは高級魚。次が楽しみ」と、やっぱりほえてました。【長瀬川忠信】

 ▼船 日刊スポーツ新聞社指定「妙法丸」【電話】0557・37・4913。マグロ釣りの乗合開始、午前3時集合で仕立てもあり。詳細は要確認。ほかにヒラメも出漁中。HP<http://myoho.info/>

 ▼交通 電車はJR伊東駅下車。マイカーの場合、国道135号で伊東港「妙法丸」の船着き場へ。詳細は要確認。