道南白老町の胆振沖で昼イカを狙った。16日、胴長22~27センチの申し分のない秋のマイカが1人当たり50~80匹上がった。ほかにサバが数匹。前日15日の好漁には届かなかったが、十分楽しめる釣行だった。

 この時期、午前5時でも外はまだ薄暗い。そんな白老漁港から清栄丸(八谷武四郎船長、【電話】090・9524・9493)に7人が乗船、水深110メートルのポイントに向かった。仕掛けは、うきスッテとさかな型仕掛けに、オモリは180号を使用。開始直後は底付近で2~3匹、5~6匹が釣れる好調な出足。夜が白々と明けてくると、1~2匹とペースダウン。その都度移動を繰り返した。

 移動直後はヒットするも徐々に単発に。アタリを信じて、竿(さお)を振ったり、止めたりを繰り返した。仕掛けの新旧で釣果に差があり、何種類か取り換える人もいた。水の濁りなど状況によって食い付きによしあしが出るので、仕掛けは複数持参した方が良さそうだ。

 開始から好調だった白老町の武岡富士男さん(67)は、スッテ仕掛けを使っていた。釣り上げるとすぐにさばき、船上で20匹ほど干し、沖上がりのときには一夜干しが完成するほど後半は風が強かった。八谷船長は「マイカ狙いは今後も続き、11月中ころまで続く」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=62】