さて、実際の釣りだが、本当に簡単。水深70~90メートルの海域で勝負する。意外にも新安浦から10~30分の航程で近いポイントだ。トン、と着底させたら、すぐ巻き上げる。しかもゆっくり。しっかりと魚に、動いているのを見させるイメージだ。10メートル巻き上げたら、また底に落として、再び巻き上げる。その繰り返しだ。

 変わったアクションをつけなくてもいい…というか、変に誘いをかけずにただ巻いてくるのが、最も効果的な誘いになるんですよ。そう、誰でもできる。

 巻き上げる10メートルも、PEラインならば、10メートルごとに色が変わるので、2色を巻き上げれば、間違いなく10メートルは浮かせていることになる。ちなみにPEラインは0・6~0・8号などの細いタイプがいいようだ。

 タイラバも80~120グラムがアピールするにはいいようで、そんなに重くないから女性や子どもでも負担なくできそうだ。

 で、木村さん、釣りました。オニカサゴときれいなマダイ。「いやいや、驚いた。本当に普通に巻いてるだけでガツン、とくるんだね。これはマダイの入門編としては、かなり有望ですね。また、やりたいね」とご機嫌だった。船中ではホウボウなども釣れて、イトヨリやハタなどもヒットする可能性はありますよ。さあ、タイラバワールドにいらっしゃーい!【寺沢卓】

 ▼船 新安浦「長谷川丸」【電話】090・6021・5919(船長直通)。出船は大潮と、翌日か前日が大潮の中潮の午後1時。出船は要確認。料金は6000円。