だが、ひとしきり釣った午後10時ごろからは反応がダウン。そこで、水深50メートルまで一気に仕掛けを落とすと、待ってましたとばかりにアカイカがヒット。イカ釣りはタナ探しも大事だ。このタナでは落として止めるなり、グッグッと竿先を持っていき、入れ掛かり。

 ほかの人も好調で、中央付近のベテラン・松永さんは胴突き8本バリでベルトコンベアのようにアカイカを量産していき、3ケタ超え。スッテのヒットカラーは青水色。私も色を合わせ、松永さんに負けじと数を伸ばし、午前0時45分までに13~25センチを45匹とスルメ5匹でゲームセット。

 数は胴突き仕掛けには及ばないが、ゲーム性の高さではイカメタルが勝る。イカパンチのアタリを見極め、合わせと同時にググーッとロッドに乗る引きを堪能。イカメタルは2本バリというシンプルな仕掛けで、トラブルの少なさも魅力。初心者でも簡単なので、ぜひ、イカメタル釣りに挑戦してみてはいかがですか。きっと、はまりますよ。【多田正人】

 【今後の見通し】最盛期を迎えており、手返しよく釣れば、3ケタ釣果が期待できる。9月の中ごろには胴長40センチのパラソル級も交じりだす。イカの群れは大きいので、上り潮が続き、水温が安定していれば、10月の初旬まで楽しめる。

 【問い合わせ】共栄丸【電話】0738・64・2318。乗合船料金は1万2000円(氷付き)。出船時間は午後5時。

 【交通】阪和自動車道の御坊ICを出て右折。野口新橋を渡り、県道26号を走って財部の信号を右折し国道42号を北へ。JR紀勢本線の紀伊内原駅前の信号を左折。県道189号、同24号を走り、阿尾港へ。