<ソルトウオーターFishing>
水温が25度を下回ると磯場にヒラスズキの回遊が始まる。台風14号が通過した10月末、徳島・海陽町の「竹ケ島」の地磯へフローティングミノーのキャスティングで良型を狙って釣行した。程良いサラシが広がる午前5時半頃から波に合わせたナチュラルリトリーブで挑戦。潮の込み始めの時合をとらえ同7時までに53、56センチを連続キャッチ。水温が低下するこれからは数、型ともに期待できそうだ。【日刊FPC・長井淳】
午前5時半頃、竹ケ島に到着。複数の溝で形成された北側のシャローに入った。状況は沖から打ち寄せた波が一面にサラシを作りだし、ヒラスズキを狙うにはうってつけだ。同6時過ぎが干潮なので朝まずめと潮の込みだしが勝負だ。
高い波が数回打ち寄せた後に大きなサラシが広がるタイミングを待ってイワシカラーのフローティングミノーを斜めにキャスト。変化する波の速さに合わせたナチュラルリトリーブで攻める。釣り始めて20分、ガツガツと明確なバイト。ヒラが間違いなくサラシを意識して回遊してきている。
さあ、いつでもかかってこいと臨戦態勢でリトリーブを続けるが10投ほどしても全く反応がなく朝まずめはシビアな感じ。辺りが明るくなりだしたのでルアーのシルエットを小さくしてもダメだ。潮止まりが近づいてサラシの持続性がなくなってきたのでしばらくポイントを休めて待機する。
すると30分ほどで波高が上がりだし、潮が込み始める時合が到来。必ずチャンスが来ると信じてトゥイッチも入れながら溝を切るように引くとガンガンと鮮明なバイトが来てフッキングするとヒット。前方で銀ピカの50センチ級がエラ洗いを連発。左右に走り回る元気な引きをかわしながらポンピングで引き寄せ、浅場に誘導し56センチをキャッチした。
まだ出るか?
とルアーをヒットポイント周辺に投入するとまたもガツガツとヒラ特有のバイトだ。フックアップすると元気なエラ洗いとともにジャンプを繰り返して暴れる。派手なファイトを楽しみながら取り込んだのはややサイズダウンの53センチ。その後もまだまだ釣れそうな気配だったが続かず同7時頃に終了。磯のヒラスズキシーズンの到来を確信して磯を後にした。
【今後の見通し】ヒラスズキは水温が20度を切ると本番で数、型ともに狙え50~60センチをアベレージに70センチアップも期待できる。東寄りの風が強まり大きなサラシが出る時が狙い目だ。
【交通】徳島市内から国道55号を南下。海陽町宍喰に入り水床トンネルを出て左折し竹ケ島へ。