ヤクルト衣笠剛球団社長兼オーナー代行(70)は8日、小川淳司監督(62)の辞意が固いことを明かした。

7日の巨人戦(神宮)に敗れ、残り13試合でクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が完全に消滅。シーズン終盤に進退伺を受けていた衣笠球団社長は「監督の思いは強い。最終的には根岸オーナーに確認をして、9月中旬をめどに(進退伺を)応諾するか否かを発表する」と話した。前回14年に監督を辞任した際には、翌年からシニアディレクターに就任している。辞任した場合について「(球団を)熟知している人。何かお手伝いをいただければ」と話し、球団に残る可能性が高いことを示唆した。

小川監督は「総合的なチーム力。采配をした自分が1つの要因。束ねていた自分の力不足で変えることができなかった」と低迷の責任を口にした。低迷の責任を取る形で辞任する宮本慎也ヘッドコーチ(48)について、衣笠球団社長は「面談をした際、本人の強い気持ちがあって、応諾した」と説明した。

後任の監督人事については、最有力候補だった宮本ヘッドの退団もあり慎重に進める方針。伊東編成部長はチームを再建するポイントについて「投手力と守備力、年齢層が高いことも課題」と挙げた。特に投手陣の立て直しが急務となっており、高津臣吾2軍監督(50)の名前が挙がっている。14年から3年間は1軍投手コーチも務めており、現時点での有力候補だ。