11年10月にくも膜下出血で倒れ、リハビリのため音楽活動を休止しているglobeのKEIKO(42)が、3年10カ月ぶりに肉声を披露した。9日、東京・新宿ステーションスクエアで行われたglobeのサプライズライブで、肉声のメッセージが公開された。

 午後3時、会場の向かい側にある新宿アルタの大型ビジョンにデビュー20年を振り返る映像が流れた後、KEIKO直筆のメッセージとともに、肉声が流れた。globeの曲を歌う時の高音とは違い、低い声で、途中でこもるような部分もあったが、ゆっくりと、しっかりとした口調だった。

 「みなさん大変ご無沙汰しております。globeのKEIKOです。globe、特に私の歌を待ってくれている人に、ありがとう、と心から思っています。マークにもありがとうと心から感謝しています。みんな、ありがとうございます。globe KEIKO」

 メッセージが流れ終えると、拍手が沸き起こった。関係者によると、音声は8月上旬、自宅で録音されたという。

 その後、夫の小室哲哉(56)とマーク・パンサー(45)がステージに登場。CDレコーディング当時のKEIKOの歌声に合わせて、「FACES PLACES」「FACE」「wanna Be A Dreammaker」「Is this love」「Feel Like dance」の5曲を披露。「Is this love」では、小室もマークもマイクを持って歌い、集まったファン5000人も大合唱。感極まって涙を流す女性もいた。小室は「間違いなく、KEIKOも喜んでいると思います」と感謝。マークも「KEIKOちゃんがちょっと休んでいる間も、2人でライブやアルバムを出しちゃうよ!」と、笑顔で報告していた。

 globeのライブは、09年8月の「a-nation」出演時以来6年ぶり。今年8月結成20周年を迎えるにあたり、ファンに感謝を伝えるために小室が発案したという。

 さらに、globeの曲を別のアーティストたちが歌う初のトリビュートアルバムの今秋リリースが決定したことも発表。小室は「必ず来る未来のため、未来のエンターテインメントのために、『globe』を再構築する事が何かにつながれば。お力をお貸しいただけたなら、これにまさる幸せはありません。みんなで音楽を、紡ぎたいです」とコメントしている。