◆春のヘラ釣り 春には日照時間が長くなり、水温、気温も徐々に上昇、魚の活性も高まり食いが活発になってきます。5月の終盤ともなれば、さらに魚の活性は上がり、麩の両ダンゴや両トロロのエサも食い始めます。また、フィールドの違う野釣りなどでは、巣離れが行われ、ヘラブナが岸辺に寄って産卵する「乗っ込み」が始まります。野池やダム湖、川では、特に大型が釣れる時期でもあります。野釣りでも、サオの長さや仕掛けは違うものの、グルテンエサは必要不可欠なものです。管理池で両グルテンの釣りをマスターしていれば違うフィールドに行っても役に立つはずです。サオ、エサ、ハリ、ウキ、糸、小物類に至るまで、釣るフィールドによって必要な道具はさまざまですが、その釣りにあった道具を少しずつそろえるといいでしょう。

 この連載が少しでも、みなさんのヘラブナ釣りのお役に立てば幸いです。私はほとんど毎週、管理池や野釣りに出かけています。もしどこかで見かけたら、気軽に声をかけてください。

 ◆藤井秀和(ふじい・ひでかず)1956年(昭31)1月29日、大阪府茨木市生まれ、同市在住。ヘラブナ釣り歴48年。がまかつフィールドテスター、東レフィールドスタッフ、マルキユーアドバイザー。「へら研阪神クラブ」「チームトライ」所属。管理池のホームグラウンドは「茨木新池」。また加古川などの川、ダム湖、野池での釣りを得意とする。