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ホリエモン否定に「武部氏うれし涙」

 ライブドア前社長の堀江貴文被告(33)が、自民党の武部勤幹事長(64)の二男に3000万円の振り込みをメールで指示したと指摘した民主党永田寿康議員(36)が17日、衆院予算委員会の集中審議で再度質問に立った。小泉純一郎首相(64)らから「ガセネタ」と反撃されている永田氏は「はなからうそだ、ねつ造だと一方的な先入観がある」と自民党を批判したが、新たな証拠は示さなかった。民主党は同日夜、指示メールのコピーを公開したが、発信人名などは伏せたままだった。自民、民主両党は、互いに懲罰動議を提出し合った。

 永田氏は、疑惑を「ガセネタ」と断じた小泉首相に「ガセとはどんな意味か」とただした。「辞書で調べてみますとね」と切り出した小泉首相は「ガセは偽物、ネタは商品。転じてインチキな情報のこと」「人騒がせ、お騒がせの『がせ』と解説する辞書もある」と、2度も説明。「(武部氏や二男の)名前を出すなら、メールや振込先の口座など事実に基づいた根拠を示すべき。なければガセネタと信じてもおかしくない」と突っぱねた。

 これに対し、永田氏は「はなからうそだ、ねつ造だといわれる中、先入観を打ち破ることができるか悩んでいる」と主張。「身の危険を感じているネタ元を守りたい」と情報源の保護を理由に、新たな証拠は出さなかった。

 自民党は、永田氏の「二の矢」がなかったことに加え、堀江被告が接見した弁護士に疑惑を否定したことなどから、反転攻勢を強めた。この日質問した逢沢一郎幹事長代理は「二男個人と経営する会社の銀行口座に、いずれも3000万円の振り込みはなかった。民間人を巻き込む悪質な風説の流布」と、強い口調で指摘。安倍晋三官房長官も「メール自体の存在を明確にしなければ、怪文書と同じ」と同調した。

 一番胸をなで下ろしたのは武部氏で「堀江被告が否定」のニュースが入った際、国会の自民党幹事長室で「うっすらとうれし涙を浮かべた」(関係者)という。武部氏は「全く根拠を示してもらえなかった。今国会は民主党の根拠のない発言が目につく。許し難い」と、16日に疑惑を釈明した時の不安げな表情から一転、語気を強めた。17日夜、自民党は永田氏への懲罰動議を提出した。

 これに対し、民主党も逢沢氏の発言が不適切として懲罰動議を出し返した。午後10時すぎ、野田佳彦国対委員長が会見、これまで公表を控えていたメールのコピーを公開した。「メールの存在さえ疑われる状況だった」と説明したが「ニュースソースが特定される可能性がある」として、発信者や受信者のメールアドレスは塗りつぶされたまま。「第2弾は必要があれば明かす。まずは国政調査権を使った調査が必要」と述べた。また、藤村修国対委員長代理はライブドアが送金に使ったとみられる銀行口座を特定していると、言明した。

[2006/2/18/08:59 紙面から]


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