【マスカット11日=田 誠、西尾雅治、盧載鎭】左ひざ打撲で別調整だったMF中村俊輔(26=レジーナ)が、13日のW杯アジア1次予選オマーン戦に間に合った。ジーコジャパンはこの日、22時間の移動の末にオマーン入り。2日間別メニューだった中村は、この日の試合会場でのチーム練習に合流した。ボランチ小野と、6月9日のインド戦以来のコンビ復活で、台風による強行日程や時差、気温差などの悪条件を吹き飛ばす。
中村がいきなりレギュラー組で戦列復帰した。午前中にオマーン入りし、2日後の同時刻に同国との決戦を控えた初練習。セットプレーの確認では主力組に加わり、試合前のいつもの練習を問題なくこなした。とても左ひざ打撲で2日間別調整したとは思えない動きだった。
決戦の地を踏んだ以上、弱音を吐くわけにはいかない。日本を出発する前は「左ひざ周辺の神経も痛い。だましだましやるしかない」と言っていたが、マスカット空港に到着したとたんにトーンが変わった。「全然痛くないよ。みんなオマーン戦の前に神経質になりすぎているんじゃないの?」。
8日の市原ユース戦で同所を打撲。中村と入れ替わるようにMF小野が左足首痛から9日に復帰した。結局、小野が出場した10日の鹿島ユース戦に、中村は姿も見せなかった。2人が同じピッチに同時に立ったのは6月9日のW杯予選インド戦以来。ドイツから現地合流した高原もレギュラー組で飛び出すタイミングなどを合わせた。
台風による日程変更などで、この日が現地での初練習となったが、ジーコ監督に焦る様子はない。22時間の移動でマスカット空港では疲れた表情を見せたが、練習前はいつもの笑顔で関係者にあいさつ。「最初から高原もオマーンで合流する予定だったし、小野と中村が日本で一緒に練習できなくても焦ってはいないよ」と、強気の姿勢を崩さない。
オマーン戦の前にようやく主力がそろい踏み。練習中には笑い声や拍手が起きるなど、リラックスムードだった。敵地での練習にも中沢らが大声で指示を出すなど、委縮した様子もない。オマーンとは2月のW杯予選、7月のアジア杯とも1−0の辛勝。今回は勝つか引き分ければ来年の最終予選進出が決まる。3大会連続のW杯出場に向けての関門。今後、さらに厳しい戦いが続くだけに、ここで止まるわけにはいかない。【盧載鎭】
[2004/10/12/09:40 紙面から]
写真=中村(右)は小野とランニングをする(撮影・鹿野芳博)
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