浦和の五輪の切り札!ゴールを呼ぶ男・田中
ドリブル一辺倒からパスもシュートも11得点10アシスト
最高の攻撃の札は誰なのか。その答えは、浦和の田中だった。その選手が出場している時間帯にチーム全体がどれだけ点を決めているかを計算し、さらにそれを90分平均に換算した「攻撃率」で、NO・1の数値をマークした。90分間ピッチに立っていれば、チームに2・24点入る計算になった。最もゴールを呼ぶ男。それが田中だ。
今季は11得点10アシストを記録。アシスト王(横浜MF佐藤由、名古屋FWマルケスとタイ)に輝いただけでなく、昨シーズンは誰も達成できなかった2ケタ得点2ケタアシストの「ダブルダブル」をマークした。自ら決めるのもよし、誰かに決めさせるのもよし。そうしたバランスが、攻撃率1位という数字で証明された。
帝京高のときはドリブル一辺倒の選手だった。その鋭すぎるドリブルは、高校生レベルでは、ファウルでしか止められなかった。そのため、田中の足首は常に故障につきまとわれていた。その田中を変えたのが、浦和の先輩・小野伸二(現フェイエノールト)の一言だった。
左足首じん帯断裂のリハビリのため、浦和の施設を利用していた高3の00年、同じく故障続きで苦しむ小野の姿があった。同じ「リハビリ仲間」だった小野から「1人でやりすぎていないか。もっと人を使い、人に使われないといい選手にはなれない」とアドバイスを受けたという。
脱ドリブラー。田中は、それまでの唯一絶対の武器だったドリブルに、パスやシュートといった新兵器を加えていった。その結果が、チームに最もゴールをもたらす男というデータになった。合宿参加中のU−22(22歳以下)日本代表でも、アテネへの切り札として、期待される。【小西弘樹】
| 攻撃率ランキング |
| 順位 |
選手名 |
所属 |
位置 |
試合 |
時間(分) |
得 |
攻撃率 |
| (1) |
田中 |
浦和 |
FW |
26 |
1769 |
44 |
2.24 |
| (2) |
サンドロ |
市原 |
FW |
23 |
1885 |
46 |
2.20 |
| (3) |
バロン |
C大阪 |
FW |
26 |
1784 |
42 |
2.12 |
| (4) |
エムボマ |
東京V |
FW |
23 |
1693 |
39 |
2.07 |
| (5) |
ジヴコヴィッチ |
磐田 |
サイドMF |
22 |
1467 |
33 |
2.02 |
| (6) |
平野 |
東京V |
サイドMF |
25 |
1707 |
38 |
2.00 |
| (7) |
奥 |
横浜 |
攻撃的MF |
26 |
2274 |
50 |
1.98 |
| (8) |
グラウ |
磐田 |
FW |
29 |
2387 |
52 |
1.96 |
| (9) |
羽生 |
市原 |
攻撃的MF |
25 |
2140 |
46 |
1.934 |
| (10) |
崔 |
市原 |
FW |
24 |
2097 |
45 |
1.931 |
| 【注】攻撃的ポジション(FW、攻撃的MF、サイドMF)のうち、20試合1350分以上出場の選手のみ。
得 =出場した時間にチームが挙げた得点数。攻撃率= 得 ×90÷出場時間 |
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