千葉新人7人中、青木ら5人が左利き
これもオシム・マジック? 千葉の新体制発表が25日、千葉市のフクダ電子アリーナで行われた。今季はJリーグの他クラブからの補強はなく、高校選手権で初優勝した野洲のFW青木孝太(18)ら7人の新人を獲得したが、5人の高校生が全員左利きだ。昨季の千葉は左利きの選手が不在だったが「レフティー・ゴレンジャー」が、将来の左サイドの基盤になる。
将来はレフティー軍団になる。千葉が左利き高校生を一挙に5人も入団させた。左サイドを抜群のスピードで切り裂き、野洲を高校日本一に導いたFW青木をはじめ、那覇西の司令塔・MF安里、ロングフィードを得意とする大社のDF川上ら左利きを根こそぎ獲得。昼田強化部長は「レフティー・ゴレンジャーやね。今度、1人1人に色をつけようかな」と売り出す構えだ。
04年オフにMF村井が磐田に移籍し、チームに左利きがいなくなったという事情がある。昨季は器用なMF坂本がほぼシーズンを通して左サイドを務めたが、本来は右利き。左のスペシャリストの養成が急務となった。「左利きがいないから5人取ったというのは事実だ」とオシム監督。自身も左利きで、その優位性はよく分かっている。新入団のFW加藤は「左利きは独特のリズムを持っていると、よく言われます」と利点を強調。「僕は右足は基本的におもちゃ。DFを翻弄(ほんろう)したいし、角度のないところでもシュートを狙っていきたい」と意欲をのぞかせた。
次々に飛び出すオシム・マジック。DFでもひとたびボールを持てば相手ゴール前まで上がり、逆にFWが自陣ゴール前で守ることもある。GKもフィールドプレーヤーの1人と考え、ときには攻撃の起点にする。スローインやFKは「相手に対して1人少ない状態。さっさとリスタートして同数に戻れ」という。サッカー界の常識を覆してきたオシム千葉が、今度は左王国の基礎を固め始めた。
もちろんオシム監督も「左利きだからといって、すぐに試合に出られるとは限らない」と特別扱いはしない。だが、必ず今季の補強が実を結ぶ日は来るはずだ。「資金はないがアイデアで勝負」(祖母井=うばがい=GM)の千葉がまた1つ、日本サッカーに新たな提案を投げ掛けた。【栗田文人】
[2006/1/26/09:04 紙面から]
写真=新体制発表の会見で漢字1文字のサインを披露した千葉FW加藤(撮影・栗田文人)
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