J2仙台は10日、延岡市西階陸上競技場で、今日11日に行われる宮崎産業経営大との練習試合に向け、実戦形式の練習を約2時間半行った。8日の練習中に右足じん帯を負傷し別メニュー調整だったMF熊林親吾(24)は実戦練習には参加しなかったものの、ランニングで汗を流した。
休んでなんかいられない。まだ痛みの残る足を引きずるそぶりさえ見せず、熊林は走り続けた。全治1週間の診断。スタッフからは「熱感もあるし、痛みもある。2、3日は様子を見た方がいいのでは」と提案されたが一蹴。「やらなきゃしょうがない」と根性でグラウンドに来た。
ずっと仙台に来たかった。湘南時代からのあこがれだった。大勢のサポーター、生まれ故郷の東北…。年頭にはC級指導者会にも参加し「Jリーガーに東北出身が少ないし、地元の東北で指導者としてやってみたい」と、自分のプレーする場所に故郷を選んだ。
キャンプでは、人一倍声を出し、後輩にも丁寧に指導する姿が目立つ。現場のリーダー的存在になりつつある。「うるさいと思われてるかも知れないけど、アップから声を出して雰囲気をつくるのが大事」。磐田時代に中山、名波らから学んだことを実践している。「J1のチームには常にリーダーがいる。仙台にはいない。僕が盛り上げたい」と、プレー以外でも仙台を支える中心選手になりそうだ。
プロ入り後、熊林が一番感動した出来事がある。02年のW杯イヤー。磐田の一員として対仙台(仙台スタジアム)のベンチにいた。そこで信じられないことが起こった。大勢の仙台サポーターから、敵のFW中山の代表入りを願う「大・中山コール」起きたのだ。ぼう然と、その光景を見詰めた熊林は感激し、仙台スタジアムで「熊コール」を受ける自分を思い浮かべた。このサポーターと一緒にやりたい。夢はかなった。3月のホーム開幕戦で日本一のサポーターを味方として体感するのが、楽しみだ。【栗山尚久】
[2006/2/11/10:42 紙面から]
写真=別メニューで調整するMF大柴(右)と一緒にランニングで汗を流すMF熊林(左)
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