丸川珠代五輪相(50)が8日、閣議後の会見で、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの観客数上限判断時期については「いつまでに、ということが言えない状況」とし、まだ時間がかかることを示唆した。6月に判断と発表されているが、丸川氏は「できる限り、客観的なものになるようにするために何が必要か。より具体的な数字は組織委が持っていますが、精査しなければならないことがたくさんある」と説明した。

また、新型コロナ感染拡大の懸念がある競技会場周辺での人流シミュレーションを、なぜ50日切った直前に行っているのかと聞かれると「大きな作業であることは間違いない」と説明した。「そのように思われる方がいらっしゃるのは真摯(しんし)に受け止めたいと思います」と前置きした上で「どの駅を利用するかとか、どれをとっても重要な作業で、積み重ねが必要な作業です」と理解を求めた。

観客数上限よりも先に、人流調査について発表するかどうかは「相手があることなので、私どもから決めうちで話すのはなかなか難しい。組織委員会でもお取り組みです。有機的に連動するように考えないといけない」とし、明らかにしなかった。