道下美里(三井住友海上)が優勝した視覚障害のクラスでは、50代と60代の日本人ランナーもそれぞれ入賞を果たした。

前回に東京大会が行われた1964年生まれの藤井由美子(56=びわこタイマーズ)は5位入賞。元実業団走者でガイドランナーを務めた山領駿さんとともに、笑顔で駆け抜けた。「コーチに言われた通りの走りをして、夢に見た入賞という結果が取れてうれしいです」と喜んでいた。

初出場だったリオデジャネイロ大会に続き2大会連続出場の西島美保子(66=福井県視覚障害者福祉協会)は8位入賞した。日本選手団の最年長者。無念の途中棄権に終わった前回大会の雪辱を果たし、「最後のパラリンピック」(西島)と決めた舞台で見事完走を果たした。

この日のレース後半は足のけいれんで何度も走行を中断するシーンが見られたが、歳の離れた2人の伴走者に導かれ走りきった。「年齢なんて関係ない。『チーム西島』としてまとまれた」と感謝を惜しまなかった。