久々に勝てた。優勝から約5年、遠ざかっていた麻生慎介(36=広島)が、インから押し切り、17年3月のG2びわこ以来、通算14度目の優勝を飾った。ツケマイで迫った川尻泰輔が2着、さばいた石塚久也が3着に入った。

一瞬、焦りながらも地元勢の攻撃を耐えた。スタートはコンマ06のトップタイミング。しかし、4コースの川尻が果敢に攻撃を仕掛けた。「焦りました。でも、調整が合っていた。しっかりかかって前に押した」。満点のターンではなかったが、かみ合った調整が、その後のひと押しにつながった。自らも待ちわびた優勝に「今までで一番うれしいかも」と照れ、笑みも見せた。

今節の活躍で近況勝率も盛り返した。「A1級へ、首の皮がつながったので、キープできるようにしたい」。まずはA1級維持を目標に、さらなる復調の流れをつくる。