辻栄蔵の悲願はかなわなかった。

 5コースから1Mは差し込んだ。バックで伸びて2Mを2番手で回ったが、峰竜太にかわされ3着となった。「スタートは正直、分からなかった」と肩を落とした。宮島では13年ぶりのSGで、地元勢唯一の優出だったが、悔いの残るレースとなった。「次の宮島SGの時、僕は何歳ですかね。53歳かな? それまでに修行します」と、最後はさわやかに笑った。