山口県・下関ボートの「開設61周年記念・G1競帝王決定戦」が11日から始まる。16日までの6日間開催で行われる。遠征勢では昨年の賞金王・菊地孝平(37=静岡)に注目だ。9月の徳山でフライング休みから復帰。近況を聞いた。

 -この休み中の過ごし方は

 菊地 静岡支部の若手で海に行き、バーベキューなどをしたりしてリフレッシュしました。

 -昨年はSG2冠に初の賞金王と充実していた

 菊地 やること全てが当たって最高の年になりました。

 -ただ、今年は1月児島での優勝しかない。ここまでを振り返ると

 菊地 昨年の反動はないけど、今年は良くないです。同じことをしているのに結果に結びついていない。大村のオールスターでは初日に連勝してエンジンも良かったのに、2日目に際を狙ってフライングを切ってしまった。冷静に考えるとスタート勝負する場面ではなかった。

 -出力低減エンジンになった影響は

 菊地 このタイプのエンジンは自分に合っていると思います。ただ、前のエンジンと同じようなツケマイをやっても内から合わされるので、乗り方を少しずつ変える工夫はしています。

 -交友関係は

 菊地 坪井康晴君と谷村一哉君とは登番が1番違いだし、横沢剛治君ら同期は仲がいいですよ。若手では毒島誠君や茅原悠紀君とも親交があるし、先輩の松井繁さんや服部幸男さんにもかわいがってもらってます。白井英治さんとはマージャンをしたりしました。

 -最近はまっているのは

 菊地 昨年から登山を始めて、暇さえあれば山登りをしてます。7月には茅原君と北海道の利尻に行きました。天気が良くて雲海がすごくきれいでしたよ。

 -下関周年に向けての意気込みと、今年の目標について教えて下さい

 菊地 下関はいい時と悪い時がはっきりするので、好きなレース場です。最終目標はグランプリだけど、やることをやって結果がついてくればいいと思っています。強引に勝負する気持ちはないですけど。

 昨年、下関で行われたSGチャレンジカップでは優勝戦2着。相性のいい水面できっかけをつかみたい。趣味の山登りと同じように1歩1歩の積み重ねを大事にする菊地だが、グランプリに向けてスパートをかける走りに注目したい。

 ◆菊地孝平(きくち・こうへい)1978年(昭53)8月16日、岩手県生まれ。82期生として98年5月に浜名湖でデビュー。昨年は福岡オールスター、浜名湖グランドチャンピオンでSG連覇。その後も下関チャレンジカップと平和島グランプリで優出2着。自身初となる年間賞金王に輝きボート界の頂点を極めた。SG優勝4回、G1優勝7回。165センチ、53キロ、血液型AB。