NO・1勝負服の金子大輔(35=浜松)が実力を見せつけて涙のV。遠州決戦を制して地元初&今年2回目、通算4回目のG1優勝を飾った。

 スタートで枠番の明暗が分かれた。2枠の木村が飛び出して6枠の金子が外から2番手につける。1枠の高橋は内で包まれて6番手。2周回からは後続を引き離して地元2車のマッチレースとなった。「内からは抜けそうになかったので、外に行ったらうまくいった。エンジン的に差はなく、たぶんタイヤが自分の方が良かったと思う」。6周3角で金子がまくって先頭に立ち、木村を引き離していく。木村は追走でいっぱいになり勝負が決した。

 金子はスタート、エンジン、タイヤの相乗効果で優勝をもぎ取った。後方から鋭く追い上げた高橋が3着。表彰式では金子コールが湧き起こり、普段はクールな男が感涙にむせんだ。次走の船橋オート祭(21日開幕)でG1連覇に挑む。【海老原実】